職務経歴書の書き方を徹底解説(Part2)

履歴書・職務経歴書

前回解説したPart1では、職務経歴書において最低限書いておかなければならない「記載が必須であるもの」として以下3点について解説してきました。

①作成日
②氏名
③職務内容の詳細

しかし、これだけだといくら経歴が良くてもアピールが不足しているので、同じような経験をされた方がいた時にどうしてもアピールの点から見劣りしてしまいます。
そのため、今回はPart2としてアピールポイントを中心とした「あると尚可」な以下3項目について紹介していきます。
Part1から読みたい方はこちら

④職務要約
⑤得意業務 / 活かせる経験
⑥自己PR

アピールって何を伝えれば良いの?

アピールとはいえ、何を誰に伝えれば良いのか分からんし、これまでの経験でアピールできることなんてないんだけど…といった人もいるでしょう。
安心してください。これまであなた自身が経験してきたことや、そこで感じたことなどはあなた以外に経験してきていない貴重な経験なので、それ自体がアピールになりうるのです。
そのため、ここで言うアピールとは「誰かより秀でているもの」だけでなく、「自分自身が経験して培ってきたこと」も含まれます。
何を経験してきたか思い出しながらそれぞれ見ていきましょう

職務要約

これはアピールの要素としては低く必須項目でも良いかなと思ったのですが、特段無くても構わないものだったのでPart2に分類しました。
この職務要約では簡潔にポイントを伝えられるという部分がアピールポイントになります。

これまでの経験の要所をまとめて記載する、言わば職務経歴書の目次となる項目であると認識してもらって大丈夫です。
ここを始めにその詳細を「③職務内容の詳細」から確認していくといった流れになります。
では具体的にどうやって書いていくかを見ていきましょう。

書き出しは入社年月からどこへ入社され、その後どの部署に配属となったのかを記載。
加えてそこで誰に対して何を行っていたのかを書きましょう。
加えて担当外の業務にも携わっていた場合、その旨も記載しておいてください。
例:教育、マネジメント、別部署の業務、企画、採用 など

転職を経験されている方は、「退社後~入社し…」とつなげていくと良いでしょう。
箇条書き形式でも問題ありません。

20◯◯年◯月に株式会社◯◯へ入社後◯◯事業部へ配属となり、◯◯を対象とした◯◯の業務に従事いたしました。
その他、新人教育として新卒社員を対象に◯◯の教育にも携わっており、マネジメントの経験としては最大◯名の管理経験がございます。

20◯◯年◯月に株式会社◯◯を退職後、株式会社◯◯へ入社し、◯◯事業部へ配属のもと◯◯を対象とした◯◯の業務に従事しております。

得意業務 / 活かせる経験

得意なものはなんですか?と言われると大概の人は若干戸惑ってしまうのではないでしょうか?
「得意=誰かより秀でていなければならない」といった固定概念があるからですね。
もちろん誰かより秀でている点があるに越したことはないですが、それのみとなると逆に「この程度だったら書けないかな」といったものが増え、せっかくのアピール機会が損なわれてしまいます。
見る人によってはその部分こそ求めていた部分ですといったこともあるので、「自分自身が経験して培ってきたこと」として活かせる経験を記載していきましょう。

■得意業務 / 活かせる経験
・年間の営業成績1位を獲得
 ↑秀でている経験
・新規営業から継続顧客に対しての既存営業を経験
 ↑経験して培ったこと

こんなの当たり前で、アピールとも呼べない…って思ってませんか?
むしろ当たり前のことこそ前提として書いてください。
なぜなら当たり前と思っているのはあなたであり、先方ではそれが当たり前ではなく課題を感じている部分である可能性があるからです。

繰り返しになりますが「当たり前」と思っていることこそ、得意であり活かせる経験なのでアピールしていきましょう。

自己PR

ここが一番つまづきますよね…
中にはここ以外は書けているのに…といった方もいるのではないでしょうか?
簡単にではありますが、「得意業務 / 活かせる経験」にて簡単に記載したものを詳細に説明していただくといったものでも大丈夫です。

まず書き方は以下のようにタイトルと詳細で分けて書いてもらった方が読みやすいです。
項目としては3つくらいをピックアップするくらいが良いですが、正直ここは1枚に収まる範囲なら問題ないです。
1つの項目あたりの分量としては3~5行くらいが望ましく、それより少ないと恐らく粒度が低く多ければ無駄な情報が盛り込まれている可能性が高いです。

■自己PR
①(タイトル)年間の営業成績1位を獲得
(詳細)
②(タイトル)新規営業から継続顧客に対しての既存営業を経験
(詳細)
③(タイトル)
(詳細)

「年間の営業成績1位を獲得した」に対して、何名中の1位なのかであったり、どのような工夫をしたことで結果に繋げられたのかを記載しましょう。
できれば再現性の高い取り組みなどを書くことで、新たな会社でも活かせまっせというイメージを抱かせれるような内容が望ましいです。


「新規営業から継続顧客に対しての既存営業を経験」に対しても、営業の中でどういった工夫をしていたのかであったり、業務量が多ければそれをどのようにして捌いてきたのかなどの効率化について記載していきましょう。

総じてこの自己PRは経験の幅や深さ、多様さ、特殊さに加えて、その中でどういった工夫や効率化できたのかを記載していきましょう。
工夫や効率化については、【現状の課題→それに対するアクション→その結果】というような流れで書いていくと背景も合わさって説得力が増します

流石にここまで書ければ職務経歴書として十分な仕上がりになります。
粒度をより高めていきたいということであれば一度書いた文章に対して、「なぜ?」であったり「なんのために?」など自身で問いかけてみてください。
きっと心の中の声が聴こえてくるはず…ではなく、そこで出てきた答えが粒度を高めるポイントになります。
要は一段階掘り下げたものを盛り込むことで粒度を高められるので、自分自身で一度問いかけてみてください。

次回はあると親切ですが「無くても可」な以下項目について紹介していきます。
番外編として成果物についても触れていきます。

・資格
・スキル一覧
・退職理由


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