はじめに
転職活動を始めると、多くの人が最初の壁に直面します。それが、応募書類の作成です。
履歴書や職務経歴書を準備する過程で、自分の経験やスキルを適切に表現する難しさに苦しむ求職者は少なくありません。実際には、応募書類の作成段階で転職活動を断念する人が一定数存在することはよく知られています。正確な割合は明示されていないものの、多くの転職希望者がこの最初のステップで挫折し、その後の活動を中断するケースが多いのです。
ここでは、応募書類作成における挑戦や、その対策について考えてみましょう。
応募書類とは何を指すのか?
転職する上でまず必要なものとして応募書類が挙げられ、これは一般的に【履歴書】と【職務経歴書】を指します。
職務経歴書の方がボリュームとして多くなるため、今回は履歴書についてシンプルに作成する方法を1から解説していきます。
テンプレートを使用すれば10分程度で作成は可能なので、是非作って見てください。
なにを書けばいいの?
履歴書で表すものは主に個人の経歴やスキル、資格などをまとめたものであり、特に難しいものではありません。
中には志望動機や自己PRなどの項目が含まれた履歴書もありますが、その点については職務経歴書に記載するため、履歴書はシンプルな構成にしておくと見やすいでしょう。
以下に記載する内容について順を追って解説していきます。
目次
①提出日
提出日か前日の日付を記入(郵送の場合は投函日を記入)面接時に持っていく履歴書に関しては、面接当日の日時を記入しましょう。
★ワンポイント
作成日は職務経歴書と日付を揃えておきましょう。
理由としては情報の一致という点から整合性を保つことができ、それにより正確性の保証も得られます。
特段この点が異なるからといって見送りになるケースはほぼないと言えますが、細部への配慮といった点で意識しておくと良いでしょう。
※日付を記載する上での注意点
西暦と和暦は統一すること。
作成日が「20XX年」で学歴が「令和X年」と書かれていると読み手に不親切です。
生年月日と学歴・職歴は統一されていても、【作成日】が異なるケースは多いので提出前に今一度見直しておきましょう。
以下3項目が日付を記載する部分となります。
・生年月日
・学歴・職歴
・資格
②氏名
姓と名の間にスペースをいれて記入しましょう。
ふりがなに関しては「ひらがな」と「カタカナ」のケースがあるので、書式を統一してください。
③生年月日
年齢に関しては提出時の年齢を記入しましょう。
西暦と和暦の統一を忘れずに。
④住所
郵便番号と現住所を記入し、集合住宅の場合は建物名と部屋号室まで記入しましょう。
こちらも氏名同様にふりがなを忘れずに記入してください。
ふりがなは【番地まで、且つ部屋番号の記載は不要】となります。
例: 〒( 123 - 4567 ) とうきょうと○○く○○ てんしょくまんしょん 東京都○○区○○ 1-2-3 転職マンション123号室
⑤電話番号
固定電話がない場合は空欄で構いません。
電話番号はハイフンも記載していると丁寧です。
⑥メールアドレス
基本的に連絡の取りやすいアドレスを記入しましょう。
適性検査などWeb上での受験が必要なものに関しては、メールで案内がきます。
稀にあまり使用していないメールアドレスを記入していたため、企業からの連絡を見落としていたという事例もありますので、普段から使用している或いは転職専用のメールアカウントを作成しましょう。
⑦配偶者
配偶者の有無について記載又は選択しましょう。
配偶者とは:自身と婚姻関係にある人のことで、一般的には夫や妻のことを指します。
⑧扶養義務
扶養家族は、自分の収入で養っている家族のことを指します。
履歴書の扶養家族数には健康保険上の被扶養者数又はその有無を記入しましょう。
⑨学歴・職歴
書き始めは一行目に「学歴」と記入し、二行目から高校ご卒業以降の経歴を記入していきます。
学歴は学部学科まで漏れなく記載してください。
※留年や浪人の期間がある場合は、履歴書の備考欄へその旨記載しておくと良いでしょう。
▼学歴の表記方法 ○○高等学校 ○○科 卒業 ○○大学○○学部○○学科 入学 ※学部学科、専門学校ならコースなど具体的な経歴まで記載しましょう。
その後「職歴」と一つの行に記入し、入社した企業名を記入していきます。
加えて、「業種」「従業員数」「配属先」「簡単な担当業務」について記入しましょう。
▼職歴の表記方法 株式会社○○ 入社 業種 従業員数 配属部署(○○部○○課へ配属) 簡単な担当業務 現在に至る 以上
※最後に「現在に至る」と記入して、一段下げて枠の右寄せで「以上」と記入してください。
■その他のケース
■異動などで部署が変わっている場合
「異動年月」と「部署名」を記入しましょう 転籍の場合も同様となります。
■企業の合併・買収などで社名が変わった場合
○○株式会社(現○○株式会社)と記入しましょう。
■転職経験のある場合
基本的には「一身上の都合により退社」と記載することが望ましいです。
自身の都合でなく退職となった場合は「会社都合により退社」と記載してください。
■会社都合の定義
基本的に労働者が自由な意思で退職した場合には、自己都合退職と整理されます。
会社都合として成り立つのは以下のようなケースになります。
①経営破綻や業績悪化に伴う人員整理により、一方的に労働契約を解除される場合 ※倒産やリストラなど経営悪化に伴う場合はここに当てはまります。 ②自分の意志に反して退職を余儀なくされた場合 ※パワハラや勤務地、賃金などが労働契約締結時に明示されたものと著しく違っていた場合はこちらに当てはまります。 ③退職勧奨・希望退職に応じた場合※早期退職優遇制度等に応募して離職した場合は含まれません。
※客観的にみて業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導はパワハラに当たりません。
ここはセンシティブな領域なので、厚生労働省のWebページを参照下さい。
正社員ではない場合は以下のように記載しておきましょう。
・派遣社員として入社
・アルバイトとして入社
・個人事業主として開業~廃業
⑩資格
これまで取得或いは合格した資格に関して、正しい名称で記入しましょう。
※「取得」と「合格」についても忘れずに記入してください。
★ワンポイント:資格の「取得」と「合格」の違い
一般的に、一定の合格ラインが設けられている免許や資格は「合格」、その免許や資格がなければ仕事ができないものは「取得」を使います。
普通自動車免許→普通自動車第一種運転免許 取得
CCNA →シスコ技術者認定 CCNA Routing and Switching 合格
基本情報→基本情報技術者試験 合格
⑪備考欄
1.待遇面などについては原則、「貴社規定に従います」と記入しましょう。
2.複数職種を募集している企業の場合、希望職種を書いておくことが望ましいです。
転職エージェントを利用して選考を進められる場合は、条件についてヒアリングしてくれるので、推薦時に伝えてもらえます。
そのため1の「貴社規定に従います」のみで問題ありません。
※伝えてほしいことはヒアリングの際に伝えておいてくと良いでしょう。
また、浪人や留年などの学歴への補足や離職期間がある場合は、その旨記載して理由にも触れておく事をお勧めします。
◯◯年◯◯月〜◯◯年◯◯月の期間については... ・浪人となります。 ・アルバイトとして◯◯の業務に従事しておりました。 ・体調を崩していたため、その療養期間と転職活動を行なっておりました。
■志望動機、自己PR欄がある場合
以下の点を抑えて記入してみましょう。
1.職務内容の要約 2.なぜ応募したのか 3.何を活かすことができるのか。 4.入社後どうなりたいのか。
■職務内容の要約
これまでどういった立ち位置でどのような業務に携わってきたのか。
ここについて振り返り要約していきましょう。
現職に入社以降○○として○○の業務に従事し、主に○○を担当しておりました。
■応募理由
応募理由は簡潔かつ具体的に記載していきましょう。
別途志望動機に関しての記事もあるので、そちらを参考にしてみてください。
貴社へ応募させていただきましたのは、(企業理念・業務内容・社会貢献度 など)に惹かれたためとなります。 その背景としては...と考えているためとなります。
■入社後どうなりたいのか
何に惹かれて入社したいのかという気持ちは伝えられた。
ではその後は、あなたが入社して会社としてどのようなメリットがあるのかまたは、メリットを与えられる可能性があるのかを伝えましょう。
今まで培ってきました○○という経験は貴社においても活かせる経験であると考えており、入社後は○○をしていける立場として貴社へ貢献していきたいと考えております。
▼以下例文
貴社の○○という企業理念と実際に行われている事業内容から、私の考えているキャリア像に近いと感じ、是非お話をお伺いできればと思いこの度応募させていただきました。
今まで培ってきました○○という経験は貴社においても活かせる経験であると考えており、入社後は○○をしていける立場として貴社へ貢献していきたいと考えております。
上記に関してもまだまだ具体化はできると思います。
例えば企業理念や事業内容のどこに惹かれたのか、考えているキャリア像とは、活かせる経験はどこで発揮できるのかなど考え始めたらキリがないくらいあります。
これらを突き詰めていくことも大事なので、このタイミングで考えてみると良いでしょう。
※未経験の業種や業務に関して
即戦力生のアピールはできないので、可能性について言及する必要があります。
可能性というのは、業務に対する学ぶ意欲や培ってきた経験による実績などが挙げられます。
今後の活躍を期待させる要素として、これらを伝えることで長い目で見た採用を検討してもらえます。
最後に
応募書類の作成は、転職活動の第一歩でありながら、多くの求職者にとって最も難しいステップです。自分の経験やスキルをどのように的確に表現するかが問われるこの過程で、多くの人が苦しむのは自然なことですが、この初期の壁を乗り越えることで、転職活動の成功に大きく近づくことができます。
適切な準備と計画を持って取り組むことで、履歴書や職務経歴書の作成における困難を克服し、自分の強みをしっかりとアピールすることが可能になるため、まずは履歴書を書き出してみませんか?

